社内の面談でセクハラにならないために、聞いてはいけない3つの質問

コーチング・フィードバック

この記事では、社内の評価面談や人事面談などでセクハラ行為とならないように気をつけるために、聞いてはいけない3つの質問ということで質問内容を解説します。
日常の業務の中では、セクハラにならないように注意している人でも、評価面談や人事面談などの場合には非常に深いところまで話をしていくため、どこまで話をしていいのか、迷ってしまうケースもあります。
特に面談相手が異性の場合には、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、聞いてはいけない3つの質問を解説します。
ここで挙げた注意点をしっかりと意識して、面談の実施者や評価者はセクハラ行為とならないように、適切な面談を実施するようにしましょう。

面談でセクハラ質問をしたらどうなる?

もし、面談の実施者や評価者が面談でセクハラ質問をしたらどうなるのでしょうか。
被害者が声を上げなければ何事も無く過ぎますが、とは言え被害者の心には傷がついてしまい、今後も一緒に仕事を進めていく中で、コミュニケーションが円滑に進められないなどの問題が発生してしまいます。
また、被害者がセクハラ行為と社内のセクハラ防止の部署などに声を上げた場合には、当然ですが、面談の実施者や評価者などセクハラ行為を行った人物は社内で事情聴取を受け場合によっては何かしらの罰を受けることがあります。
さらに被害者が社外の労働局などに被害を申告してしまうと、もっと状況は深刻になります。
場合によっては労働局の担当者が社内に来て、事情聴取などをすることもあります。
このようになってしまうと、当然面談の実施者や評価者などセクハラ行為を行った人物は降格や評価が悪くなってしまうだけでなく、会社としても大きな不利益を被ってしまうのです。

面談で聞いてはいけない3つの質問

では、具体的にやってはいけない質問の3つをここで挙げます。
もちろん、この3つ以外にもやってはいけない質問は数多くありますが、代表的な3つを挙げますので、まずはこの3つに注意しましょう。

(1)その人のプライベートに関わる内容
(2)性別に関わる内容
(3)社内の人間関係に関する内容

それでは一つ一つ解説していきます。

その人のプライベートに関わる内容

まず最初にやってはいけない質問は「その人のプライベートに関わる内容」です。
現在では、「プライベートに関する内容はセクハラになるので質問をしてはいけない」と認識している人は多くいますが、実のところ「自分はこのメンバーとコミュニケーションが出来ているので大丈夫」という慢心があり、セクハラ質問をしてしまっている人が多くいます。

これは、多くの人が良くないと認識している内容だとは思いますが、意外と話してしまっている事があります。
特にリーダー側が「このメンバーとはうまくコミュニケーションが出来ている」と勘違いしてしまっている場合、このような事象が発生します。
特にメンバーがコミュニケーション能力が高い場合、リーダーが「こいつとは、コミュニケーションが出来ているから大丈夫」と勘違いしてしまいがちです。
普段の日常の業務ではそれでも、メンバー側が我慢していたとしても、社内の評価面談や人事面談などでは深く話をするため、メンバー側が耐えきれずにセクハラ行為と被害を申告してしまう可能性は大いにあります。

性別に関わる内容

次の二つ目のやってはいけない質問は「性別に関わる内容」です。
特に女性に対する偏見は、中高年の男性に多い偏見ですので気をつけましょう。
具体的には「女性はいずれ結婚(出産)をするから辞める」や「女性だからお茶くらい入れろ」など昔の女性に対する偏見などが問題になることが多くなっているのです。
この質問についても、社内の評価面談や人事面談などの深く話をする場で、つい話をしてしまいがちですので、気をつけなければなりません。
特にその可能性があるのであれば、面談の実施者や評価者向けにチェックリストやマニュアルを作り、このような質問をしないように徹底させましょう。

社内の人間関係に関する内容

そして最後の三つ目のやってはいけない質問は「社内の人間関係に関する内容」です。
特に誰と仲が良いなどの話題はつい出てしまいがちですが避けたほうが無難です。
例えば本人同士が付き合っていた場合、薄々と分かってしまっている場合でもあまり問い詰めないようにしましょう。
もちろん、本人がその事を周囲に話していたり、面談相手に話している場合にはその限りではありません。
ですが推測や憶測、或いはうわさ話などでそのようなことを話してはいけません。
実際に本人同士が付き合っていたとしても、セクハラ行為となってしまう可能性がありますし、万が一付き合っていなければ、本人はとても嫌な気持ちになるので、絶対に避けましょう。

まとめ

この記事では、「セクハラにならないために、聞いてはいけない3つの質問」と題して、面談中にセクハラ行為にならないようにするポイントを解説しました。
特に社内の評価面談や人事面談などは日常よりも深い話をする機会となっているため、知らず知らずのうちに、セクハラ行為となってしまいかねないリスクがある面談と言えます。面談の実施者や評価者が気をつけるのは当然として、会社としてもセクハラ行為にならないような仕組み作りなどを行っていきましょう。