ジェネレーションギャップはどうやって解消する?

HRテック

考え方や価値観、行動などが同世代と大きく異なり、ジェネレーションギャップに悩む管理職やマネージャーも多いのではないでしょうか。そもそも育ってきた時代や環境が異なるので、ジェネレーションギャップは仕方のないことです。だからといって、「今まで」のあり方を続けると「認識のずれ」が解消されず業務に悪影響を与える可能性があります。
ジェネレーションギャップに対して、どのように向き合えばよいのでしょうか。

ジェネレーションギャップはなぜ起こる?

近年、社会に出始めた世代はZ世代と呼ばれています。
Z世代とは、一般的に1990年半ば~2010年代初頭に生まれた世代を指します。
「結構最近だ」と思う方も多いのではないでしょうか。

Z世代の背景と傾向

バブル崩壊後の日本、「失われた20年」の不景気の中成長してきています。社会的にも将来への不安を抱えている背景を受け慎重で堅実な選択をする風潮がみられます。
また時代背景として、「男女の待遇の平等」が義務化されダイバーシティという考え方が浸透したことから、多様性を受け入れ、個性や個々の価値観を大事にすることを重視します。
生まれた時からインターネットが普及しているデジタルネイティブなので、パソコンやスマートフォンは当たり前のように使いこなします。また、SNSの利用に慣れていることから、レスポンスの速さを好む特徴もあります。

もちろん、Z世代であっても人それぞれでですが、このような傾向がある世代といえます。

ジェネレーションギャップを感じるのは上司側だけではない

育ってきた背景や環境は大きく異なるということが、再認識できたでしょうか。
上司に「自分の新人時代はこうだった」「こうするのが当たり前」ということを常識として語られても、若手社員は理解できないし、上司側は理解できない若手社員がよくわからない。これがジェネレーションギャップを感じる原因になります。
このように見ると、ジェネレーションギャップに戸惑っているのは、上司側だけではなく若い世代も同じです。

対策を考えずに放置すると

そもそも、ジェネレーションギャップを感じること自体は悪いことではありません。問題は、ジェネレーションギャップを言い訳に、自分たちの世代の「常識」や「価値観」を押し付けることにあります。しかし、若い世代はこうした言動に萎縮してしまうこともあります。業務の滞りやモチベーションの低下、早期離職にまで繋がってしまうことを考えたら、早々に対策を取らなければなりません。

若い世代はわからなくて当然

世代間の溝を埋めるには、上司側が若い世代への理解を深めることが大切です。「下の世代が上の世代への理解を深めるべき」という考えが浮かぶかもしれませんが、若い世代は、現在の仕事の方法しか知りません。
上司側は、手書きで書類を作成していた時代だけではなく、パソコンで書類を作る現在の仕事の方法も、まだ時代の変化も知っているはずです。

ジェネレーションギャップを埋めるには

理解を深めるためには、適切なコミュニケーションが必要です。「最近の若い子は、コミュニケーションを取りたくないだろう」と思い込んで、声をかけることを躊躇していませんか?しかし、仕事の進め方や不安の解消方法など聞きたいことはたくさんあるはずです。
コミュニケーションの取り方として、定期的に1on1ミーティングを行うことは効果的です。部下側は「自分の意見を受け入れてもらえる場」があることよって、安心して業務に向かい会うことができ、上司側は若手への理解を深めることができます。もちろん、上司から見て部下側の話には納得できない部分もでてくるでしょう。仕事に対する姿勢、進め方など業務に関わることであれば、意見を尊重しつつ、すり合わせていくことも必要です。

「どうしてそう思うのか?」を聞き、新たな方法を模索することを繰り返しながら、信頼関係を築くことができれば、世代の差がかえってお互いの刺激になるかもしれません。

まとめ

ジェネレーションギャップは、あって当然です。そして、どの世代も、どちらがいい/悪いではなく、また、どちらが正解/不正解でもありません。
様々な世代や個性を尊重できるよりよい組織は、多様化が進む社会で活躍できるのではないでしょうか。