Z世代新入社員の特徴と効果的な育成方法

従業員マネジメント

Z世代とは、1997年〜2012年頃に生まれた世代のことを指し、すでに社会人となりはじめているくらいの年代です。
4月から入社する企業の新人は、この世代にあたります。

このZ世代の特徴から、効果的な育成方法を考えてみましょう。

Z世代の特徴

この世代の特徴は、デジタルネイティブであるということから切り離すことができません。
インターネット・パソコン・携帯電話・ソーシャルメディアなどのデジタルテクノロジーに囲まれて成長したので、今までの世代にはない特徴がみられます。

テクノロジーに親しんでいる

スマートフォンやインターネットの利用が当たり前なので、デジタルテクノロジーを自然に使いこなします。また、インターネットを利用して、情報収集を行い、ウェブサイトやアプリケーションも簡単に使いこなします。
インスタグラム、フェイスブック、Xなど、ソーシャルメディアのプラットフォームを利用して、家族や友人とコミュニケーションを取ったりということも積極的に行います。

個性の重視

社会的に多様性に着目された経緯より、自分らしさを尊重し、自己表現を大切にします。
その中で、社会的な問題や自己実現をすることに関心を強く持っています。

ワークライフバランスを求める

前述にある多様性の影響から、固定観念があまりなく、物事を柔軟に考えることがよしとされてきました。
働き方においても、伝統的な働き方にとらわれることが少なく、柔軟な働き方やワークライフバランスを求める傾向があります。

社会的正義への関心が強い

インターネットを利用し、情報へのアクセス性が非常に高いため、
・社会的不正や不平等などの問題への情報も簡単に得ることができる
・グローバルな視点を持ちやすい
という傾向が強くあります。
社会問題として、環境問題に関心があったり、人種・性別・性的指向などの違いを尊重するため、社会的な偏見や差別に対して積極的に取り組む姿勢もみられます。

リアルタイムのフィードバックを求める

この世代は、SNSを利用し、すぐにフィードバックがつくことに慣れています。それゆえに、何事にもリアルタイムのフィードバックを重視します。そのフィードバックから、成果や行動に対する自己成長や改善に積極的に取り組みます。

効果的な人材育成方法

テクノロジーを活用した研修

Z世代はテクノロジーに親しんでいるため、eラーニングやオンライントレーニングを活用した教育プログラムが有効です。

共同作業を重視した仕事

ソーシャルメディアやオンラインコミュニティを通じて、常に他者とつながり合い、情報を共有し合う文化に育っています。また、グループでのプロジェクトやチームでの活動も課題として当たり前に取り組んできています。このため、チームワークを重視する傾向があります。共同作業も好むため、プロジェクトベースの仕事やグループワークなど、他者とかかわりながら能力を引き出せるようにしたほうがよいでしょう。

フィードバックと成果の透明性を確保

多くの情報の中で成長しているので、物事のスピードと真実であるか虚偽であるかの正確性を重視します。
リアルタイムのフィードバックや行動に対して、評価の透明性がなければ、Z世代のモチベーションを高めることはできないでしょう。

まとめ

ここでは、Z世代新入社員の特徴をあげています。
人材育成は、業種や職種によって、対応することは難しい面もあるかもしれませんが、「こうである」と決めつけず、柔軟に対応できるように努めましょう。