1on1ミーティングがただの雑談にならないための3つのポイント

1on1 コーチング・フィードバック

1on1ミーティングを実際に始めてみると、ただの雑談に終わってしまうケースが非常に多くなっています。
そこでこの記事では「1on1ミーティング」がただの雑談にならないために注意すべき3つのポイントについて、解説をします。

よくある1on1ミーティングの失敗する理由とは?

まず1on1ミーティングのポイントの解説の前に、1on1ミーティングの失敗する理由について解説をします。
1on1ミーティングの失敗理由は、大きく分けると以下の2つに分類されます。

失敗理由1:世間話で終わってしまう
失敗理由2:KPI管理、業績管理など普通のMTGと同じ内容になってしまう

これらについて、簡単に解説をします。
まず、失敗理由1の「世間話で終わってしまう」についてですが、特にチームメンバーとリーダーの仲の良い状況で陥ってしまいがちです。
気持ちを和らげるアイスブレイクの話がそのまま進んでしまい雑談になってしまうのです。
この失敗理由である「世間話で終わってしまう」については、記事の後半で詳しく解説をします。

そして失敗理由2の「KPI管理、業績管理など普通のMTGと同じ内容になってしまう」についても、よくある失敗理由です。
特に業務の中などで大きなプロジェクトや重大な問題などが発生してしまっているような状況だと、「1on1ミーティングどころではない」というような空気をリーダーが出してしまい、普通の業務の話になってしまうこともあります。
また、そのような問題が無いときでもチームメンバーに「将来、どうなっていきたいの?」というように話かけるとメンバーから具体的なKPIの話や業績の話になってしまい、「これだけの業績は上げたいです」や「これだけのKPIを維持できるように頑張ります」というような話になってしまう失敗事例があります。
特に責任感の強いチームメンバーはこのようになってしまいがちですので、リーダー側がもっと先の視点で話をできるようにコントロールしていく必要があるでしょう。

では次は、ここで挙げた失敗理由の中でも特に重大な問題である「世間話で終わってしまう」ところについて詳しく解説を行います。

雑談になってしまう理由

雑談になってしまう理由として、上記では特にチームメンバーとリーダーの仲の良い状況で陥ってしまいがちであると述べましたが、ここで詳しく述べます。

1on1ミーティングが雑談になってしまう最大の理由は、リーダーとメンバーの双方がしっかりと1on1ミーティングの目的を理解出来ていないことが挙げられます。
特に単に「チームメンバーをフォローする」や「チームメンバーに気づきを与えて成長を促進する」というような一般的な理解だけだと、このように雑談だけで終わってしまいます。

そこで、次の「雑談にならないための3つのポイント」を意識して、1on1ミーティングに取り組んでいきましょう。

雑談にならないための3つのポイント

(1)リーダーとメンバーが一緒になって1on1ミーティングの目的を作る

まず、(1)のポイントは、基本的な話ですが「リーダーとメンバーが目的をしっかりと把握する」ことが重要です。
特に1on1ミーティングの目的としては「チームメンバーをフォローする」や「チームメンバーに気づきを与えて成長を促進する」ですが、この内容だけだとリーダーやメンバーがしっかりと理解できていないことがあります。
そのため、1on1ミーティングの目的そのものをリーダーとメンバーが一緒になって考えることが大事です。
結局のところ、単純に「チームメンバーをフォローする」などであれば日常業務と大きく変わり有りません。
そのため、せっかく1on1ミーティングの場を作っても日常と変わらなくなってしまい、雑談で終わってしまうのです。
だからこそ、リーダーとメンバーが一緒になって1on1ミーティングの目的を策定することが大事です。

(2)リーダーは日頃とは別の人格・視点でアドバイスを行う

(2)のポイントとしては、出来ていないリーダーが非常に多くいますが「日頃とは別の人格・視点でアドバイスを行う」ことが大切です。
つい、普段の人格や視点でアドバイスをしてしまいがちですが、多くの場合そのようなアドバイスは非常に短期の視点になってしまいがちです。
そしてそのようなアドバイスをしてしまうと、メンバー側も萎縮してしまい、本音の話が出来なくなってしまいます。
1on1ミーティングは評価ミーティングとも異なりますので、日頃とは全く別の視点でアドバイスをすることを心がけましょう。

(3)その日の1on1ミーティングの振り返りを行う

最後の(3)のポイントとしては、「その日の1on1ミーティングの振り返りを行う」という点です。
リーダーとメンバーの双方がこの1on1ミーティングで話し合った内容を振り返ったり、当初の目的に添えた話し合いができたかどうかをしっかりとチェックする事が重要な点と言えます。
また、できれば次回の1on1ミーティングに向けたポイントなども整理をしておくと、さらに1on1ミーティングがより良いものになっていきます。

最後に

この記事では、1on1ミーティングがただの雑談にならないための3つのポイントについて、解説を行いました。
ここでご紹介をした3つのポイントをしっかりと意識して、雑談にならないように1on1ミーティングを行っていきましょう。