ミレニアル世代の承認欲求を満たすリアルタイムフィードバック

社内風景 コーチング・フィードバック

今後、ミレニアル世代が労働人口の1/3を担っていくとされています。

ミレニアル世代とは、1980年~2000年前後に生まれた世代で、「ゆとり教育」から「脱ゆとり教育」の世代を指します。この世代の大きな特徴として、育った環境にはすでにインターネットが利用できたことがあげられます。

インターネットの発展、普及とともに成長したこの世代は、常に「誰かと情報を共有」し、「リアルタイムで情報を得る」ということが、当たり前になっています。

加えて、「褒められて伸びる」という教育のもと育っているので、叱責や注意に対しては、前世代より苦手意識が強いかもしれません。

この世代ではない管理職は、自分たちが受けてきた教育方針と文化が大きく異なる点から、ミレニアル世代の人材育成が難しく感じるかもしれません。しかし、「共有」「リアルタイム」「承認」という点を満たすコミュニケーションの取り方で、部下のポテンシャルを大きく引き出せることができるかもしれません。

リアルタイムフィードバックでコミュニケーションを円滑に

リアルタイムフィードバックとは、その名の通り、リアルタイムで即座にフィードバックを行うことです。

フィードバックを年一回、あるいは半年に一回とするのではなく、管理者が都度リアルタイムに評価を行うことで、メンバーへ向けて何を期待しているかを伝えることができ、チャレンジポイントや改善点を与えることができます。

業務でのスキルアップだけではなく、コミュニケーションが密になるため、信頼関係や従業員エンゲージメントを高めるということに対しても期待できます。

管理者側は、仕事内容に対する認識のズレや誤りなど素早く埋めていくことが可能になり、部下側は、都度的確な指示が得られ、自身の成長に繋がることがわかれば、仕事に対するモチベーション向上につながるのではないでしょうか。

SNSを使いこなす世代には、「共有」「リアルタイム」「承認」を満たすリアルタイムフィードバックでコミュニケーションを取ることが適しているといえます。

フィードバックは適切に

部下側もフィードバック=ほめ言葉ではないことは大いに認識しています。
しかし、叱責や指摘ばかりのフィードバックでは、かえってコミュニケーションを取ることをさけてしまいます。
もちろん、業務上間違えていることに対しての指摘は必要になりますが、改善ポイントを伝え、部下自身に気づきを与えるということのほうが重要です。

注意する点として、簡単なやり取りはスピード重視でチャットなどのテキストベースでも構いませんが、テキストベースだと受け取り手に誤解を与えてしまう可能性があります。
可能であれば、対面でフィードバックを行ったほうがよいでしょう。

テレワークの普及から、対面でのフィードバックが難しい場合もありますが、対面で会う機会が少なければ少ないほど、Webミーティングなどを利用して、密にコミュニケーションをとったほうがよいでしょう。

リアルタイムフィードバックで人材育成

圧倒的な人材不足にある中、管理者には人材の育成と、優秀な人材の流出を防ぐというミッションも課せられています。

多くの管理者は、様々な仕事を抱え「忙しい」「時間がない」と、人材育成を後回しにしがちですが、成長したチームスタッフに自分の仕事が割り当てられれば、結果的に自分自身にも余裕ができ、新たな挑戦をすることも可能になります。

自身のさらなる成長のためにもリアルタイムフィードバックを取り入れてみてはいかがでしょうか?