社員のモチベーションを向上させる具体的な施策とは

企業カルチャー

社員のモチベーションが高く維持されると、業務効率や生産性に反映され、業績にもよい影響を与えることがわかっています。組織全体の活性化にも繋がるでしょう。
逆にモチベーションの低下は、生産性の低下だけではなく離職へ繋がる可能性もあります。

なぜモチベーションの向上が必要なのか

生産性の向上

モチベーションが低いと仕事への向き合い方が積極的ではなくなります。「やらされている」というネガティブな状態で業務を行うと生産性はあがらず、よいパフォーマンスも期待できません。

離職の防止

いやいや業務に向かう状態だと、「やりがいが感じられない」「この仕事は自分に向いていないのではないか」「もっとよい会社があるのではないか」と離職を考え始めます。
また、モチベーションが低い社員が周囲にいることで、「やる気のない社員と一緒に働くことが不快だ」他の社員が離職を考え始めるきっかけにもなります。
逆にモチベーションが高いと離職率は低く抑えられます。

企業にとっては、社員のモチベーションを向上させる取り組みを行ったほうがメリットが多いのではないでしょうか。

では、社員のモチベーションを上げるために、どのような施策を取ったらよいのでしょうか。

モチベーションをあげるための施策

待遇・職場環境の見直し

労働条件への不満は、モチベーションを下げる原因になりやすいといわれています。また近年では、ワークライフバランスを充実させることで仕事へのモチベーションが高まるともいわれています。残業削減や休日制度の充実などが適切であるか見直しましょう。また、健康管理の側面からも、企業側が社員の労働時間や有給休暇の取得率を把握し、ワークライフバランスの充実を促すことも必要とされています。

人事評価制度の改善

人事評価は昇給や昇格に影響するので、その内容はモチベーションを大きく左右します。評価が不透明で、努力や成果が評価されないと感じるとモチベーションは低下する一方です。評価の内容や基準、方法は可能な限り公開することで、社員の納得性は高まります。何が評価されるのかを把握することで不満は解消され、目標が立てやすくなります。

非金銭的なインセンティブ

成果に対して、給与や賞与を増やすこともモチベーション向上に繋がりますが、他の社員に対して公表することはできません。「社長賞」や「MVP」といったように表彰するような制度があれば、本人に対する成果の評価に加え、他の社員にも努力が認められます。また、表彰された社員だけでなく「成果に対し、会社は応えてくれる」と組織内全体のモチベーションを上げることにつながります。

挑戦をしやすい環境を整える

社員が自発的にやりたいと思ったことをチャレンジできる環境は、モチベーションを向上させます。社員が主体的に動くことができる環境は、生産性も向上させます。「ただただ毎日同じ業務を繰り返す」だけだと、モチベーションは低下し続けます。
1on1ミーティングなど、上司とコミュニケーションを取りやすいようにし、目標だけでなく「やってみたいこと」などを挑戦についても共有できる場を設けるとよいでしょう。

企業のビジョンや方向性を伝える

経営者が社員に向けて情報発信を行うことも重要です。
企業のビジョンや今後の事業計画など進むべき方向性が分からなければ、自分の業務は企業の何に貢献しているのか不安にまってしまいます。
経営者の考えや会社の状態を知ることで、自分の仕事の意味を理解し安心して仕事に打ち込むことができます。

コミュニケーションをとりやすい環境を作る

社内の人間関係がぎすぎすしていると、仕事に対するモチベーションも低下させます。しかし人間関係は目に見えるものばかりではなく改善が困難な場合もあります。社員の満足度アンケートを行うなどして、社員の不満を聞き取ることのできる機会を設け、現状を把握することも必要かも知れません。

まとめ

社員のモチベーションを向上させるには、「どのようなことをしたいのか」「何を不満に感じているか」をきちんと理解し改善を行うことが大切です。社員が高いモチベーションで仕事に取り組めるように、企業としてもさまざまな施策を工夫することが大切です。