離職率を下げる?従業員のモチベーションを維持する人事評価

HRテック

社員のモチベーションの低下は、離職に繋がるといわれています。
また、モチベーションが低い社員の離職だけでなく、モチベーションの高い社員でもモチベーションが低くやる気のない同僚と一緒に働きたくないと感じ、離職を考えてしまうようになります。
労働者人口が減少する中、企業にとって離職者が多いというのは重要な問題です。
近年では、社員のモチベーション向上のために、人事評価の見直しに注力する企業が増えています。
なぜ、社員のモチベーション向上に人事評価の見直しが効果的なのでしょうか。


社員のモチベーションが向上するのは、決して給与や賞与があがることだけではありません。
もちろん、モチベーションの向上には繋がりますが、金銭面だけの喜びではなく「会社に自分の働きが認められている」ということが含まれていることが多くあります。

社員は、企業から、
1.正当な評価を受けていない
2.自分の貢献が認められていない
3.成長の機会が与えられていない
と感じることでモチベーションの低下していきます。

逆に、企業は、
正当な評価をする
社員の貢献を認める
成長の機会が与える
ということに取り組めば、社員のモチベーションを向上させることが可能になります。
これには、人事評価制度の見直しが大きく成果を上げます。

人事評価に取り入れたい制度

モチベーションの向上にお勧めしたい手法は、
360度評価の導入
MBO(目標管理制度)の導入
の2つです。

360度評価

360度評価とは、一人の社員を周囲の複数人が評価する制度です。
上司や同僚、部下、場合によっては取引先にも評価に加わってもらいます。
一般的だった上司一人の評価だと一方的になり、時には主観が混じりますが、360度評価では、上司が気づかなかった点も補われた評価がされます。
多方面からの評価のため評価対象者は納得性が高くなり、強みや改善点など自らの気づきから目標もたてやすく成長につながりやすくなります。

MBO

MBOとは“Management By Objectives”の略で、直訳は「目標による管理」です。
チームまたは個人で設定した目標からその達成度に対して評価を決める制度のことで、成果が目標達成と連動して評価に直結するため、社員のモチベーション向上が期待できます。
目標と達成するための行動プランは、上司と部下の間で確認を取り合いながら決めることが大切です。

新たに制度を取り入れようとした場合、多くの時間がかかります。知識を貯えたり情報を収集する他、担当者も必要になります。また、制度を導入したからといってすぐに効果が見えるわけではありません。
そういった面から、新しい制度の導入に躊躇する企業も多いのではないでしょうか。
しかし、問題を放置したままでいた場合、社員は「何もしない企業」より「改善に積極的な企業」を選ぶので、離職率の改善は困難になる一方になります。

近年では、人事評価システムのサービスも多くあるのでその導入により問題が解決される場合もあります。
人事データのデジタル化から、人事業務の負担軽減も期待されます。
トライアルから始められるサービスもあるので、利用してみるのもよいかもしれません。

まとめ

企業の成長に欠かせないのは、一人ひとりの社員の成長です。
『社員の仕事を正しく評価し、貢献を認めながら、成長をサポートする。』
こうしたことを念頭におき、社員のモチベーションをあげる対策をおこなっていきましょう。