フィードバック
人事評価におけるフィードバックとは、その人の行動に対する結果を評価した上でよりよい方向に導くことです。行動に対する評価だけで終わってしまうケースもありますが、フィードバックという言葉の「栄養を与える」というもともとの意味を考えるとそれだけでは不十分です。フィードバック対象者の業績を正確に把握し、問題点があればその原因を突き止めて改善の方向へ導くようにアドバイスするのがフィードバックの本来のあり方です。そのためには、その人の能力・適正を見極めるだけでなく、常日頃からコミュニケーションを密にして信頼関係を築いておくことも重要です。単なる結果の報告にとどまらず、その人の問題点を改善して成長できるように力添えをしていくことで、人材育成の役割も担っているといえるでしょう。そして人材の育成は会社の発展のためにも必要不可欠です。フィードバックを受ける側も、下された評価を自分の栄養にするために、指摘を真摯に受け止めて改善のためにどうすればいいのかをしっかりと考えなければなりません。そしてその考えが独りよがりにならないよう、評価した人ともしっかりと話し合う必要があるでしょう。それゆえ、人材育成に力を入れている企業では、フィードバックを有効活用した組織の活性化に余念がありません。