DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれて久しい中、多くの企業が「どこから手をつければよいのか」と悩み、足踏みしているのが実情です。
今のやり方に不便を感じながらも、変えるきっかけが見つからない。
そんな企業が、第一歩を踏み出すためのヒントをこの記事ではご紹介します。
DX化が進まない理由
1.決済者のITリテラシー不足
DXは「技術導入」ではなく「業務変革」であることを理解せず、『システムを入れる=DX』と勘違いしているケースが多くあります。
また、「変化に対する恐れ」や「過去の成功体験から抜け出せない」など、保守的な姿勢が新たな仕組みの導入の足かせになっていることもあります。
2.現場との温度差や縦割り文化
アナログ慣れしていて現場では変化を嫌う傾向にあります。また、部署ごとに異なるシステムを利用していたりする企業では、情報共有も難しく、全社的な最適化が困難な場合があります。
3.人材不足と育成の遅れ
IT・デジタル人材が慢性的に足りないと、外注に頼ることが多くなります。
4.旧来システム(レガシー)の重さ
古い基幹システムを現在も利用していて、置き換えが困難な場合もあります。
新しい仕組みと連携するには大がかりな対策が必要で、「パッチ対応」を繰り返し利用し続けなければならないこともあります。
5.目的と手段の取り違え
「DX化」と導入が目的になり、現場の業務改善につながらない場合があります。
デジタル化により、工数が増えてしまうなどした場合は、その他のDX化が進みにくくなります。
6.政府や規制の遅れ
国の制度・法律がデジタル前提ではないため、無理にデジタル化しなくても事足りる場合もあります。
中小企業にとっては補助金や制度がわかりにくい/申請が大変/人手が足りないの理由から、アナログから抜け出せない場合もあります。
DX化を推進しやすいシステムとは
DXの始め方に「正解」はないが、“身近な業務”からの方が、成功しやすく、「最も紙とExcelに依存している業務」から始めるのが合理的です。
勤怠管理、評価管理、ワークフローなどからはじめて行くのが、効果的かもしれません。
DXの推進には、業務のデジタル化だけでなく、組織文化や人事制度の改革も必要なので、「評価システム」の導入で、業務の根幹から改革していくのもよいでしょう。
・評価内容の可視化により、透明性と改善のサイクルが生まれます。
・紙やExcelによる管理から脱却することで、属人化を防ぎ、組織全体での運用が可能になります。
・データを蓄積・活用することで、マネジメントスタイルも「経験と勘」から「事実に基づく判断」へと進化します。
などから、企業の文化も変化していくでしょう。
まとめ
DXは一朝一夕で実現できるものではありませんが、身近な業務から着手することで着実に進めることが可能です。
大掛かりなIT導入ではなく「現場に近い改善」から始めることが大切です。
人事評価業務のデジタル化は、組織全体のDX推進の礎となるので、DX化の導入は非常に理にかなっていると言えるでしょう。
評価業務の見直しを通じて、御社のDXを一歩前に進めませんか?