KPI(ケー・ピー・アイ)
KPI(ケー・ピー・アイ)とは、「Key Performance Indicator」の頭文字をとったもので、企業目標の達成の度合いを評価する指標のうち、特に重要なものです。「重要業績評価指標」と訳されます。達成するべき目標がどれほど実現されているか、定量的に示せる指標のことです。たとえば、「売り上げを20%増加させる」のように大まかな目標を立てても漠然としていて、進捗状況がわかりませんし、実現に至る道筋も曖昧です。また、「顧客満足度を上げる」のような、計測が難しい目標もあります。そこで、「顧客を週に20回以上、訪問する」「解約件数を週に3件以下にする」のように、分かりやすく数値化できる目標を立てて、実現の度合いを測ることが必要になります。この指標が「KPI」で、現在の業務の状況を示すものであり、今後、どのようになるか、予測にも使われるものです。KPIによって、会社全体の目標達成の度合いを測ることもできますが、日常業務の評価をすることも可能です。何をすれば目標達成できるかを可視化できますので、目標の達成のためになすべき行動が明確になるという利点があります。社員が、自分の業務と会社全体の目標の関連に気づくことにもつながります。そのためKPIは、指標として測定・管理でき、社員が理解できる簡素なものであることが望まれます。