どんなメリットがある?経営ビジョンを浸透させるには

企業カルチャー

多くの企業では、経営ビジョンを設定しています。しかし、これはただ掲げているだけでは意味がありません。浸透させることが重要なのです。
今回は、経営ビジョンを浸透させるメリットについてご紹介いたします。

経営理念と経営ビジョンの違い

経営理念は、企業が何のために存在・活動をするのかを指します。目的や意義、使命を表現したその企業の価値観を表したものです。経営ビジョンは、経営理念をもとに企業が将来的に達成したい目標にしたものです。
経営理念に込めたものを、具体的にどのようにしていくかが示されたものが経営ビジョンだと言えるでしょう。

経営ビジョンを浸透させるメリット

経営理念と経営ビジョンを浸透させることはメリットがあります。

企業が目指すべき方向が明確になる

企業があるべき姿が明文化されていることにより、企業として進むべき方向へ向きやすくなります。従業員にビジョンが共有や浸透されていないと、認識の相違が起きたり目指すべきことの方向性がずれてしまうことがあります。
採用時も理念やビジョンを示すことで、企業の価値観に共感する人材を集めることができます。また、人材育成においても一貫したビジョンのもと行うことで、企業が理想とする人材へと成長していきます。

モチベーションの向上

企業としての方向が明確であれば、従業員一人ひとりの目指すべき方向もおのずと定まってきます。自分が組織の中で何を求められているか、どのような働きをすればよいのかを理解しながら業務を遂行するので成果を出しやすく、それにより仕事に対するモチベーションも向上しやすくなります。
企業が持つ価値に共感して業務にあたるので、離職率の低下へも繋がっていきます。

組織の一体感の醸成

チームで仕事を行う場合も、同じ方向を向いて仕事をするので、一体感が生まれやすくなります。一体感の醸成がされるとコミュニケーションが活発になったり、生産性の向上に繋がったりと組織の活性化が促進されます。

社外からの信頼の獲得

経営ビジョンを社内だけではなく社外へも発信することで、どのような会社なのかを表すことになります。どのような会社か知ってもらい共感してもらうことで、信頼を得ることにも繋がっていきます。

ビジョンを浸透させる方法

ビジョンに沿った評価制度の制定

人事評価で経営ビジョンに基づいた評価項目を制定したり、経営ビジョンに沿った成果を出した従業員を社内表彰するなどは浸透を促すことに繋がります。
経営ビジョンに基づいて評価をするので、企業が求める人物像が明確になっていきます。

1on1ミーティング

1on1ミーティングで上司と部下が定期的にミーティングを行うことで、コミュニケーションをとり、意見をすり合わせながら企業としてのビジョンを個人の目標に落とし込んで行くことができます。短期間で定期的に行うことにより、認識や目標のずれを防ぎながら企業のビジョンを浸透させて行くことができます。

ビジョンを浸透させるポイント

理解しやすい表現にする

個々に解釈が異なるようなあいまいな表現だと、かえって混乱を招きます。具体的でわかりやすく、だれでも同じ解釈ができる表現にしなければなりません。

長期で継続して行う

ビジョンの浸透は、すぐに行われるものではありません。
社内報や社内SNSの活用をし、自社にあった方法で企業側から情報発信を繰り返し共有されていくことが大切です。

まとめ

経営ビジョンを浸透させることは簡単ではありません。しかし、浸透された分大きなメリットがあります。企業の成長に影響を与えることも多いでしょう。経営ビジョンがどのくらい浸透しているか。また浸透されていないのであれば、どのような方法が自社にあっているかなど検討してみてはいかがでしょうか。