チェックイン
チェックインとは、米国のソフトウェア会社「アドビシステムズ」が2012年から独自に取り入れた人事評価システムです。この評価システムは、従来行われていた「マネージャーが従業員の成績に基づいて順位付けを行うもの」とは異なり、マネージャーが従業員と対話によるコミュニケーションを取りながら、定期的にフィードバックを行います。
チェックインの導入は、評価者による丁寧なフィードバックと明確な目標設定で、従業員のやる気を向上させることが第一の目的です。
例えば業務上で評価できる点や、逆に改善してほしい点をマネージャーが従業員に伝え、従業員はそれを踏まえて更なる成績向上に向けて努力します。チェックインを導入した結果、アドビでは従業員の会社と業務への意識が高まり、自主退職者が3割減少したことが明らかになっています。従業員にとっては成績だけで形式的に評価されることへの不満解消、マネージャーにとっては人事評価後のフィードバックに費やす時間と労力を削減する効果が見られるのがこのシステムの特徴です。更に、従来のシステムでは競争を促されることで従業員同士の不和が発生していましたが、チェックインにはそれを解消して社内の雰囲気を改善する働きも期待できます。