フォロワーシップ
「フォロワーシップ」を簡潔に説明するならばそれは「リーダーへの自律的支援」と「組織への主体的貢献」さします。
企業はその活動において目標を定め、それを達成する事を命題としています。その目標は現実的には大小のチームに分けられ、そのチームがそれぞれ目標達成に向け進んでいきます。その際、以前はそのチームを率いるリーダーの「リーダーシップ」が重要とされてきました。しかし2000年代以降、ITの急速な発展と成果主義の導入により、リーダー自身がよりスピーディーに結果を求められるようになり、じっくりと部下を育成し指揮する事が困難になりました。そこでビジネス環境の変化に迅速に対応し目標を達成する為に、チームメンバーであるフォロワーの役割がより重要になりました。
その重要な役割こそが「フォロワーシップ」です。リーダーの指示をただ待つのではなく、自身とチームの能力を存分に発揮する為にはどうすべきかを、リーダーを補佐しながら自ら主体的、自発的に考え実行します。また場合によってはリーダーの誤りを指摘し修正する役割をも担います。優れたリーダーの指揮の下で相互に補完しあいながら、フォロワーが存分に「フォロワーシップ」を発揮する事が、組織の機能と能力を最大限かつ効率よく発揮する為に最適な手段であり重要だからです。
そのため「フォロワーシップ」はマネジメントや人材育成を考える上で大変注目されています。